ミラノ亭sonブログ

島根県江津(ごうつ)市で調理と農業の二足のわらじに挑むミラノ亭2代目(予定)が送る、地域改革物語(序章)

2013年10月

前回、川平町の畑ことを書きましたが、もう一つ私が活動しているフィールドがあります。

二宮町という江津市の西側のこれまた山間にある小さな養鶏場

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ここで、小さな畑を借りつつ、そこで生産している卵をお店に提供していただいています。
名前は「竹鶏ファームごうつ」
・・・2年前、宮城県から江津へこられた養鶏家のこせがれである志村さんという方が地元工務店さんと築いた養鶏場でご実家のブランド卵「竹鶏物語」を江津で生産されました。(画像中のシルキーファームごうつは元々工務店さんがやっている養鶏場で奥にチラッと見える小屋がそれ) 
 志村さんは江津市で2010年から始まった江津ビジネスプランコンテストの大賞受賞者であり、地域の課題解決のためこの地で養鶏業を はじめることになったのですが、そのころ知り合い、いろいろ手伝い、手伝ってもらってとお世話になりました。う~ん、懐かしい、、、

この卵の特徴は、飼料に「竹炭」を混ぜてあたえる点で、卵の生臭さやコレステロールを下げる効果もあり、特許を取られているすごい卵です。

その頃の事も書きたいのですが、、、書きだすと長くなるのでまたちょいちょい紹介できたらと思います、、

そんな畑でっ!今実験的にいろいろ野菜をそだてているのですが、、、この畑もすごいんです!
なんでもよく育つ! 不思議と、、
川平町の畑と比べたりしますが、なんで?ってくらい違います。しかも美味しい!
土は砂質の割に保水性もあり、適度な湿度が保たれ、通気性もあり野菜が活き活き育っているのが感じ取れますが、少し離れたところでは、そうなってない、、、謎です。
そんな奇跡的な養鶏場の一角で今は、人参と枝豆を育てており、先日枝豆を収穫。
人参を随時収穫しています。

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見た目はあまりだが味は良。
そして、秋にむけてカブの種を撒きました。

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収穫が楽しみです。




 

現在、住んでいる川平町、人口約200人、高齢者率75%(ッて聞いた)!!!
住んでいる自分でさえ若者を見ると珍しがるというこのまち、、で地元の農事組合さんから休耕地をお借りし、野菜を育てています。

土地面積 10a(1a=10㎡)一人では正直でか過ぎなので、草刈り、草抜きなどの手入れでいっぱいいっぱいになることもしばしば、、、

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手前側にも続いてます、、、

ここで、、、

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こんなんや、(フェンネル)

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こんな、(ビーツ)少し変わった西洋野菜を育てています。
写真は、随分前で今は、人参4種・ビーツ(これは育てやすいのでほぼ毎回やってます)を栽培中
あとは西洋カブ・ほうれん草・たまねぎを予定中です。

又随時、近況を載せたいと思います。

今晩は、島根県では珍しい強力な台風が迫っているみたいで今まさに嵐の前の静けさと言った感じです。






 

はじめまして。

島根県は、江津市(ごうつし)の山間の小さなまち、川平町に2010年4月に京都からやってきたものです。

ブログ名の「ミラノ亭」 とは、私の家族で経営する洋食のテイクアウトのお店であります。

2004年1月、地元出身の父がUターンし、市東部の都野津町にレストランとして、始めたのが始まり。
2010年4月、サンピコごうつオープンを機に移店し、形態は変わりましたがここで、家族三人で黙々と仕事をしています。

そんな私ですが、お店をする傍ら、地元の休耕地を利用して農業をしています。

なぜか?

はじめは、興味から始まったことですが、調理の道に進み、道の駅が地元農産物(野菜)を主に扱っていることもあって「食材」に関心を持つようになったことがこの二足のワラジの始まりです。

生産者がたくさんいるのです。

そして、調べれば調べるほど食というものの影響力や奥深さにハマったわけです。

料理といえば、和食、中華、洋食と、、フレンチやらイタリアンとか大別できますが、そんな各ジャンルでも一人ひとり作る人が違えば同じ料理でも、ぜんぜん違う。これは、ま~そうだろってなるかもしれませんが、ほんと違う!
切り方や味覚、タイミングなど感性が同じ人間がいないように料理も同じものを作れない。逆に言えば、誰も自分と同じものは作れないってなるが、その料理が受け入れられるようになるには、経験が必要、作っては改めの繰り返しでしか、いいものはできない。多様性に富み過ぎている料理という世界で自分を表現するって並大抵じゃないが、やりがいはあると感じるようになった今日このごろです。
 
農業も、これまた育てる人が違えば育て方も十人十色。
田舎は特に。一昔前の世代(60代~) の方々は農薬や肥料(化学含む)などをガンガン使う。もちろん環境に良くないと思うし、できた野菜は人にも良くない。でも、それが当たり前になってる状態。
有機農業は農薬も化学肥料も使わない前提(一部で使用可だが)だけど、コスト?手間がかかる。わりに効果があるかどうかいまひとつって感じがする。
今やよく聞く自然農法、肥料も草抜きもしない、ただ自然にまかせる、、、やりましたが草に負けました、、、
炭素循環農法、竹肥料農法、ミミズ、もみがら、燻炭、落ち葉、緑肥、、、
この2年間(2011年11月~)、いろいろ試みてきましたが、何かしっくり来なかった、、、まだ判断するには早すぎるかもしれないが、料理同様奥深すぎて、悩みがつきません、、、
こんなに、進歩した世の中にあって生きるためにするべき事がこんなにも不確かなものであるのも不思議な感じがします、、、
今は、土の中の微生物に注目し、どうやってこの微生物君に快適に住んでもらうかといろいろ思案中です。

いろいろ書きましたが、主に料理・農業のことを追々このブログで、紹介できたらと思います。

最後に、人口流出や少子高齢化が進み、条件不利地と言われるこの地域、過疎最先端な地元でなぜ頑張るか?それは、たまたまここに移り住んだだけかもしれませんが、私は「隠された豊かさ」がこの地域にはたくさんあると感じています。
うまく説明できません、しかしこの過程が今の自分には必要でいずれこれが活かせると信じています。
そんな事も、伝えることができればと思っています。


 

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